ココロリズム
揺れ心

「もー!なんでノートとってないわけー!?」


昨日、学校を休んだアキにノートをとっていないことをうるさく言われるところから、私の今日の学校生活は始まった。



「あー・・・ごめん」



「・・・別にいいけどー?」



いつもと違う私を、きっとアキはすでに感じとっていた。



「何よ、なんかあった?」



教室のはじっこで、アキが優しく聞く。



「・・・何にもないよ?」



無理やり、心にもない笑顔を作り出そうとする美優。



「ウソでしょ」



「嘘じゃないって」



アキは、少し下を向いてから、また美優のほうに目を向けた。



「いつもの美優じゃないよ。」



「え・・・?」





“いつもの美優じゃない”



それは・・・優喜が言った言葉。
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