ココロリズム
―――違う違う違う・・・

そう唱え続けた先には公園があった。


「ゆうくん・・・」


それは中学1年生のときだった。


生まれて初めて異性と付き合い始めたのが、ゆうくんだった。
人見知りで決まった人としか話せなかった私に、声をかけてくれたのもゆうくんだった。


しかし―――ゆうくんは東京に引っ越してしまった。
中学3年生だった。


「・・・・・」


手紙もメールもするって言ってくれたのに、1度も私の元に送られてきたことはなかった。









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