ココロリズム

「もー!お母さんったらいっつもあたしのことほったらかしにするんだからー!」


「しょうがないでしょー、お母さんも忙しいんだから。じゃ!仕事行ってくるから、鍵閉めておいてね!」


この母親には、いつも朝から不機嫌にさせられる。



「ねぇ!優喜もそう思うよね!?」



「別にー?どーとも思わねぇよ」



私、沢田美結は、なんの特技もない、ごく普通の高校1年生だ。



「つーか、お前もう高校生になったんだから少しは母親とも仲良くした方がいいんじゃねーの」



この男、優喜は私の実の兄。私と何故か同じ高校に通う、高校3年生。

無愛想な性格で、考えてることとかほんと意味わかんない。


もちろん、こんな兄のプライベートも知らない。












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