ココロリズム
「あっ!もうこんな時間じゃん!あたし、学校行ってくるから!」
「おー、どこにでも行っちまえばー」
そう言いながら、優喜の目線はずっと朝ごはんの目玉焼きにある。
(ふざけるなよ、優喜め・・・)
「おい!その目玉焼きを賭けて、勝負しないかね?オニイチャン?」
前から習ってた空手だけはかなりの腕前。
「へぇ、その男言葉は俺にムカついた時にしか出さねぇレアもんだな」
「ちげーよ、この言葉は普段使わねぇように我慢してんだよ」
「いいぜ!このケンカ・・・俺が買おうじゃねぇか!」
こうして、私の「学校遅刻劇」が始まる。
通称「バカ兄弟」
自称「ケンカ&腐れ他人」
実際のところ、友達からは「仲がいい兄弟」とかよく言われるけど、別に仲良くなんかない。
・・・っていうか、仲良くなんかなりたくないし。