ココロリズム
「今日もこれから仕事だから、留守番お願いね~」
〈バタンッ〉
・・・いつものことだ。お母さんが夜いないことなんて。
「うわー、またお前と留守番かよー!」
「うるさいっ!」
お母さんは・・・きっと私たちに何か隠しているのだろうか。
「俺は用事あるから、お前先に風呂入れよー」
「・・・分かってるよ」
いつもなら威勢良く決まる返事も、今は上手く決まらない。
〈ジャーッ〉
温かいシャワーを流すのに、冷たくしか感じない。
バカかな、私。
いきなりお母さんのこと心配してるなんて。