ココロリズム
「お風呂空いたよ」
「遅っせぇなー」
何の疑いもなく、優喜は風呂場へと向かう。
〈ピッピッピピッ〉
最近の私の日課。
―――『メールが届きました』
「あ、きたきた」
出会い系サイトで知り合った、男性とのメール。
『美優ちゃん、大丈夫?家のことで悩んでるんだったら、僕が相談にのるよ?』
〈ピピッピッピッ〉
―――『メールを送信しました』
彼は、私のことを思ってくれる、優しい人。
・・・でも顔は知らない。
この人と話せば、何でも悩みが吹き飛んでく・・・そんな気がした。