そのキスで、忘れさせて





「ごめん……」



思わず謝る。



「だけど、あたしを信じて?」



遥希に言う。




「あたしはもう……



「お前は俺のだ。

俺のだからな!」




遥希の言葉が、いちいちあたしの胸を熱くした。




遥希に言われなくても分かっていた。

あたしの心はもう、遥希のもの。

きっと大丈夫。

誠にしっかり伝えられるよ。




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