そのキスで、忘れさせて
窓からは、きらきら輝く夜景が見えた。
その光は、ベッドで寄り添うあたしたちをぼんやりと照らした。
あたしは遥希の胸に顔を埋め、遥希は優しくあたしの髪を撫でる。
遥希の胸板はやっぱり立派で、余韻に浸っているこの瞬間でさえじりじりとあたしを焦がす。
反則だ。
今日の遥希はやたら甘くって。
優しさを見せつけるようにあたしを抱いた。
いつものように、憎い俺様ぶりを発揮してくれれば良かったのに。
あたしはますます後戻り出来なくなる。