そのキスで、忘れさせて
あたしもすごいなって思ったよ。
そして、尊敬している。
遥希を知れば知るほどに。
あたし、不覚にも、TODAYのファンにもなりそうだよ。
だからもっと、好きになって欲しい、自分のことを!
「美咲……お前って……」
遥希は泣きそうな顔であたしを見た。
そんな遥希を、あたしも泣きそうな顔で見た。
どうか、一人で悩まないで?
あたしを闇から救ってくれたように、あたしも遥希の救いになりたい。
「お前って……マジでいい女」
そして遥希は、いつもの不敵な顔になる。
「碧なんかには、やらねぇよ!」