そのキスで、忘れさせて
朝の眩しい光で目が覚めた。
あたしはふかふかのベッドに横になっていて、手を伸ばしたら硬いものに当たった。
「!?」
思わず横を見ると、なんと遥希がいて。
その瞳を閉じ、気持ちよさそうに眠っていた。
その無防備な寝顔にきゅんと胸が疼く。
だけど……
「遥希!?何寝てるの?」
あたしは焦っていた。
「……ん?」
眠そうに目を開ける遥希。
その仕草ひとつひとつがあたしのツボを刺激する。
だけど、今はそんなこと言っている余裕はない。