そのキスで、忘れさせて





あたしの思考は一人走りしていて。

声を出そうと息を吸い込んだ時、




「ひでぇな、犯罪者とか。

悪ぃけど、刑務所入るのは俺もごめんだ」




ハルキは鼻で笑った。




「今日は鼻炎が酷いんだ。

でもな……」




ハルキは続ける。




「俺、マジでイケメンすぎるから、倒れるなよ」



「……っはぁ!?」




思わず叫び声を上げた。



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