そのキスで、忘れさせて
「へぇ。
最近遥希君が忙しそうだなと思ったら、そういう訳だったんだ」
隆太はテレビ通りのアイドルスマイルを炸裂させる。
遥希は何か言いたげに隆太を見たが、ぐっと堪える。
次に口を開いたのは陸だ。
「だけど、どういうつもりだ?
俺たち、プライベートまで関与するつもりないけど?」
隆太はキラキラアイドルのままだったけど、何となく陸は違った。
まだはっきりは分からないけど、何となく……