そのキスで、忘れさせて





それにしても、なんで僕がチンカスなんだろう。

超かっこいい隆太なのに!

なんて疑問はやっぱり聞けなくて。




「どうしたの?誤解された?」




僕の言葉に、遥希君は暗い顔で頷いた。

そして、僕に言う。




「美咲がいないんだ。

俺の家にも来ないし、あいつの家もずっと電気が消えている。

ラインも既読にならねぇし。

まさか……死んでしまったとか?」



「まさか……」



< 316 / 384 >

この作品をシェア

pagetop