そのキスで、忘れさせて






美人な如月ユイカが相手なら、自分は敵わないと諦められるよね。

だけど、そんな如月ユイカでさえ批判されていたんだ。

あたしだったら、どんな酷い言葉を投げられるんだろう。

考えたくもない、だけど、考えられずにはいられなかった。





「ネットも大荒れだよ?

納得いかないって」



「そうだよね……」




思わず呟いてしまった。

あたしの言葉を聞き、泉はあたしも納得していないと思ったのだろう、さらに話を続ける。





「どんな美人かな?

それとも、お金持ちなのかな?」




そんな泉に聞いていた。



< 359 / 384 >

この作品をシェア

pagetop