そのキスで、忘れさせて
遥希についていこうと決めた。
例え遥希が輝きを失っても、あたしには遥希しかいないから。
「どうすることも出来なかった。
でも、美咲を諦めるわけにはいかなかった」
遥希は静かに告げる。
あたしはその腕に抱かれながら、心地よいその声に聞き入っていた。
結局、遥希は事務所に喧嘩を売って、首になると思っていた。
だけど、意外にも遥希のファンが認めてくれたようで、遥希はTODAYを続けている。
遥希のファンが認めてくれたのは、TODAYの四人はもちろん、Fのおかげでもあるだろう。
そんな遥希の大切な人々に、感謝してもしきれない。