そのキスで、忘れさせて





混乱するあたしに、ハルキは聞く。




「どこか、休めるところ行くぞ?」



「はぁ?」





休めるところ。

それってまさか……




「ちょっと待って!」




あたしは焦る。

ハルキとそんな関係になることを望んでいたのに、現実になるとすごく怖い。





「あたし!

ハルキのこと、何も知らない。

ハルキって名前も本名か分からないほどしか!!」



「……そうか」



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