【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



「岬。私を……私、を……」


「なに?」


「弟子にしてください!!」



 思い切っていった。いってしまった。こんな私のワガママを!



「は?」



 そうだよね、そういう反応するよね。わかってる、わかってた。
 私がバカなんです!



「おい、待てよ」



 恥ずかしくて逃げ出そうとした私の腕を岬が捕まえる。
 やっぱりトロい私と違って素早い。こうやってお弁当も捕まえるんだな、きっと。


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