【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



「理解したか?」


「り、理解しました! えっと、つまり。私のワガママなんだけど、おばちゃんのお弁当がどうしても買いたいの!」


「で? 弟子入り?」



 頷くと、岬はいきなり私の頭を撫でる。ポニーテールにした頭が崩れて……崩れたから!



「ちょっと!」


「よく出来ました」


「……ぐ」



 子供扱い。背が高いから余計にそう感じてしまう。なんか悲しくなる。


< 12 / 80 >

この作品をシェア

pagetop