【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
お弁当を買うために走る
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「ヨーイ……ハイ!!」
来年こそは甲子園。
そうやって頑張る後輩たちは、今日も走り込みを欠かさずやる。
陸上部やサッカー部も各々の場所で声を張り上げていて、私は純粋にすごいなって思った。
この高校は部活強制ではなかったから、私は帰宅部を選んだ。特にやりたいことはなかったし、要領が悪いから勉強だけで精一杯。
だから多分、岬に会わなかったらこの熱い空気を感じることはなかったのかなって思う。