【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
当たり前だけど、クラスで話すくらい。お弁当のことでケンカするのが多かったかな。
席が近いってだけで、よく話すようになった。きっかけはやっぱりお弁当だったんだけど。
なんか、私が食いしん坊みたいじゃない。急に恥ずかしくなった。
「おい、やる気出せよ!」
「わ、わかってます!」
岬に急かされて、仕方なく私は走る。全力で走る!
なぜ私が野球部の後輩たちと汗を流しているのかというと……。