【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
『とりあえず今日だけ、ウォームアップなどのトレーニングに彼女も参加するんでよろしく』
『ええー!?』
岬についてきてみたら、なぜか野球部のグラウンドに案内され、そんなふうに紹介された。
『よろしくお願いします!!』
なんて元気にいわれたら、嫌ですっていえなくなるじゃない。しかも声が揃っているし、純粋な瞳が私の心を攻撃してくるから。
『よ、ろしく……ね』
本当に、なぜこうなった。