【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
私の後ろに回り込んで、なにをするのかと思ったら岬が着ていたジャージがなくなっている。代わりに私の肩が重くなって……。
かけてくれたの?
大きなジャージが、私をすっぽり包んでる。岬の匂いが間近でして、どうしてかわからないけれど。
胸がおかしくなったみたいに鼓動が速くなる。
さっきまで寒かったのに、なんだか顔が熱くて。
よくわからないけれど、苦しい。
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