【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



「なになに、葵と岬がこんなに話し込むなんて珍しいじゃん」


「佳菜! おはよう」



 親友の佳菜が私の後ろから現れる。



 佳菜とは中学からの付き合い。もちろん、私がお弁当を買いたがっていることも知っている。



「昨日、休んでたから心配してたの。大丈夫? 佳菜」


「葵、忘れたの? 昨日はサボるって前にいったよ」


「……そう、だった?」


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