【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



「か、佳菜!」



 叫んでみるも先生が入ってきて、それ以上はなにもいえなかった。



 反論する暇がなかったからか、岬はムッとしている。
 明らかに機嫌が悪くて、話しかけちゃマズイ雰囲気。



「なに、見てんだよ」


「え、えっと……ごめん。また休み時間に、よろしく」


「おう」



 微妙な空気が流れて、少しだけソワソワしてしまった。



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