【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



 そんなことをいわれたら、買えないから諦めろと宣言されたようなもの。
 そうか。
 諦めろっていいたいんだ。いくらなんでも意地悪すぎる。



「え……」



 岬がびっくりした様子で私を見つめた。



「なに、泣いてんの?」


「だって……」



 もう駄目だと思ったら、急に泣けてきた。
 このまま卒業するんだと思ったら、友達と別れるような気分になって……。



 よくわからないけど、辛い。


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