【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



 水曜日。



 英語は私が苦手とする科目。淡々とした授業も眠くて、私の気力を奪う。まるで魔女だ。



 気づいた時には、佳菜が苦笑いをしていた。
 起された私は、とんでもないミスに気づくはめに。



「うわぁぁぁ!!」


「わ。また早川葵が吠えてる」



 そんな岬の手には憧れの幕の内弁当が握られていた。


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