【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



 佳菜が迎えに来てくれて、やっと教室に戻った。



 そこでいうまでもなく、岬に笑われた。ショックすぎる。



 そりゃあ、唐揚げ5個ぶら下げてたら笑うだろうけど、そんなに笑うなんて有り得ない。
 おばちゃんも、なにかおかしいって気づいてほしかった。



 あまりにもショックを受けていたからか、岬は笑うのをやめてくれた。



 でも、そうされると余計に悲しくなって、岬が買ったハムカツサンドがやけに眩しくて、頭の中は真っ白。


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