【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
お弁当のためにお願い
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放課後。私はさっさと帰ろうとする岬を呼び止める。
私の決意をきいてもらわなきゃならない。そう、私は唐揚げを食べながら決意したんだ。
絶対にお弁当をゲットする。そして、その作戦は彼がいなきゃ出来ない!
「野球したいんだけど」
面倒くさそうに私を見下ろしてくる。
早く行きたいオーラがすごくて負けそう。駄目。負けちゃ駄目。頑張るって決めたんだから。