【完】弁当バトル―あなたのために走ります―



 興味がなかったわけじゃない。



 私は勝手に陸斗をライバル視していたから、恋愛感情を無視していただけ。



 本当はどこかで気づいていた。



 お弁当があったからこそ、陸斗を好きになれた。



 本当は幕の内弁当が買えなかったからツライのではなくて、陸斗と話す機会が少なくなると思ったから、悲しかった。



 お弁当が私たちの絆みたいな……勝手な考えだけど。


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