大好きな彼

「女の子がこんな重いの持っちゃダメじゃん!」

そういって、書類を拾ってくれた。

「アッ! スイマセン!」
といい、私も拾い始めた。

まだ受け止められた時に触れた手が熱い…
顔が赤いのがバレないように、下をむいていた。

全部拾い終えて、
「ありがとぅございました。o(^-^)oニコッ〃」といい、職員室に向かって歩こうとすると、
ガシッ

「待って!手伝うよ!」

そいいって、さりげなく書類をわたしより多く持って、

「ほら、行こう!」
といい、私の手を引っ張った。

「…ゴメンナサイ。手伝わせてしまって……」

私が申し訳なさそうにいうと、

「平気だよ!気にしないで!」

彼が笑顔で言ったので、ドキッとした

こんな綺麗な顔で、いわれたから余計にどきどきした。


その時からだと思う。私が彼を好きになったのは……
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop