世界
達哉side

深雪をめぐって俺と雀は睨みあっている、
なんで雀のやつ深雪の隣がいいんだよ

こいつはおれの横って決まってるんだよ



深雪「ちょっと、怖いです」

そーいいつつ、おどおどしている深雪


だがよくみると全然怖がっているような目ではなく、据わっていた

こいつ、演技してるな…そんな自分を作る必要なんてないのに
なにがこんなにもこいつを…

おれは深雪に自分を作らなくていいこと、
ここの仲間は信頼できると伝えた
幹部のやつらも俺の考えがわかっているようで優しい表情を浮かべている

あの、女嫌いの菊さえも、



やっぱりこいつは他の女とは違う、



深雪は少し戸惑っているような、信じていいのかと言うような表情を一瞬したかとおもうと何かが壊れたかのように子供のように大声で泣きじゃくりはじめた

まるで今まで溜め込んでいたものが溢れてきたかのようになき続けた



俺は心のなかで誓った

もう、こんな顔をさせない、
絶対に幸せにしてみせる
過去の辛い思いでなど消し去ってやる

と、、、






一時泣きじゃくった深雪は疲れたのかソファーの上で横になって眠ってしまった、

俺は膝枕をして、頭をなで続けた

(髪やわらけー、可愛いな…)



連夜「総長、ご本人は眠られてしまいましたけど、話を進めましょうか」


達哉「ああ」



(やっぱり連夜はすげーな、
いつでも冷静に今の状況を把握し的確に指示を促してくる)


連夜「深雪さんの事なんですが、ハッキングしてもなにも情報が出てこないのですよ、彼女は何者なのですか」

幹部「「「え!!」」」


達哉「まじか、、」



俺は彼女を見た、こんなにもすぐに壊れてしまいそうな女なのに…

達哉「深雪…お前は何者なんだ…どんな闇を抱えているんだよッ…ボソッ」


俺は心の声を寝ている深雪にぶつけた














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