世界
ん…ん?
ここは…

はっ!
あのまま私寝てしまったの!?

…///

恥ずかしすぎる

だって…子供のように馬鹿みたいに大泣きして、そのままねてしまうなんて…

ほんとに、普段の私ではあり得ないことを…


でも…
何故だかここならそれが許されるような気がして…
素の私が出てきてしまう…



ここの姫になれて、
この仲間に出会えて、
達哉に出会えてほんとに
よかった

ありがとう、
ほんとにこんな私を拾ってくれて
見つけ出してくれて
ありがとう




周囲を見渡すと誰もいなくなっており、自分1人だけが広い部屋に取り残されていた
それが何故かとても怖くて、不安に駆られ、先ほどまで安堵感や安心感があった分また、過去を繰り返されているような感覚に陥り、
「達哉?」と扉に向かって呼びかけるも返答はない
開く様子もない扉はただそこに佇んでおり誰も来ない、お前の周りには誰もいない
1人なのだ
とでも言いたいような感じがして
だんだん息が苦しくなってきた

「あ‥また‥だ‥わ、たし、ひとり、のまま‥?
いっ‥しゅんでも‥しん‥じた‥の‥に‥
く‥る‥しい‥」
涙が次々に溢れてきて止まる様子がなく息もどんどん苦しくなってくる
「いや‥だ‥助けて!!」
自分でも驚くぐらいの声でそう叫んでいた

すると

ガンッ
と先ほどまでただの壁の一部であったはずの扉が開き達哉がとても焦った様子で駆け込んできた
その後ろからも幹部4人が慌てて入ってくる
達哉「どうした!!大丈夫か!」
そう言って素早く私の側に来て肩を抱きしめ頭を撫でてくれた
不思議と呼吸の苦しさや不安.恐怖など嘘のようになくなってしまい、涙も止まってしまった
達哉は「大丈夫、大丈夫だ、ちゃんとここにいる。ごめんな、そばを離れてしまって。不安にさせてしまって、怖かったな、大丈夫だから」
と私が欲しい言葉を言ってくれた
私は本当に大丈夫なんだ、この人たちは大丈夫なんだと離れたくないと思い、達哉の背中に手を回した
そのままでいると何故か幹部たちは口々に
「見せつけてくれるよなー」
「やってられないよー」
「もう大丈夫そうですね、総長は深雪さんの側にいてあげてください。後は私たちだけで大丈夫ですので」と部屋から出て行ってしまった。
達哉の様子を伺うため顔を少しあげたら固まっている、耳を真っ赤にして

(か、かわいいー‼︎)
一人でに悶絶してる私‥
ってこの状況どういうこと!!
少し冷静に状況を判断すると段々と恥ずかしくなってきて顔が一気に熱くなっていくのがわかった

達哉「大丈夫か?って、なんでお前まで赤くなってんだよ!」
お互い顔を真っ赤にしているものの抱き着いたままの状態で離れることはなかった
というか離れたくなかったというのが正しいのかもしれない
突然達哉が真正面に向き合い真剣な表情になり
達哉「ごめんな?嫌だろ?こんなの、、でもおれ、お前のこと、、、深雪のこと好きだ、愛してる。だから離したくないし、離すつもりもない。俺から離れないでくれ。」
と唐突に言った

深雪「え、、私のこと、、?なんで?だって、、何もわからない、出会ったばかりだよ?
それに迷惑ばかりかけてしまうし、こんな存在価値のない、生きていても意味がない人間なのに」
途中自分で言っていて涙が溢れてきて、抑えきれなくなった
こんなに私弱かったかな、、、これも達哉たちに出会ってからだな‥

達哉「おまえは大事な存在だ!俺たちにとって、、俺にとってかけがえのない存在なんだ!大丈夫だから、そんなに自分を責めるな?」

そう言われて、
あ、わたしもう自分を責めなくていいんだ、
もう大丈夫なんだ
と自然と力が抜けて暗い気持ちが不思議となくなっていく感じがした。
その代わりに暖かくポカポカした気持ちになった

深雪「ありがとう、ほんとうにありがとう」
たぶん今のわたしは涙や鼻水でぐちゃぐちゃの顔だけどそんなことも気にならないくらい満ち溢れた感覚で自然と笑顔が溢れていた

達哉は一瞬目を見開いた様子を見せたが
達哉「ッ、おまえが悪いんだからな?俺を煽るから」
と意味のわからないことを言ったと思うと
唇を奪われた
息のできないくらいの深いキスを次から次へと落としてくる
わたしは嫌な気持ちではなくとても嬉しい気持ちで一杯でそれを受け入れた
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