肉食御曹司に迫られて
テレビをつけ、
2人で、ゆったりと食べている時間は、不思議と安心できて、落ち着ける時間だった。
「この卵焼き美味しい。どうやったらこの味が出るんだろう。」
奈々は、口の中でゆっくりと、咀嚼しながら、味わっていた。
「奈々、料理するの?」
意外そうな湊を見て、
「失礼な。一人暮らし長いし、自炊ぐらいするよ。」
少し、睨んだ後、笑った。
「じゅあ、体調よくなたら、ごはん作って。」
湊は笑いながら言った。

「いつでも来て。」
少し勇気を出した、奈々の言葉に湊は、
「楽しみにしてる。」と微笑んだ。

しばらく一緒にいる事で、ぎこちなかった空気はなくなり、のんびりとテレビを見ながら、夕食を食べた。
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