肉食御曹司に迫られて
車に乗り込み、携帯を出した。
奈々と電話した時に、明日は久しぶりの日曜休みと言っていた。
（－　会いたい。）

こないだ、家に行ってから、電話をしたり、連絡をしたりしているが、入っていけない領域があることを、お互いが解っている。
（－　俺にも。そして、奈々にも。）

越えなければ行けない壁があるのだろう。
と口には出さないがお互いに解っていた。
ただ、２人だけでいられたら、どんなに幸せ何だろう。
でも、現実はそんなに甘くない。
今のままでは、決して未来は無いことを湊はわかっていた。

（－　でも、会いたい。）
こんな気持ちになるなんて、湊自身が一番驚いていた。

今は、まだ奈々は仕事中だろう。
（ー 電話はできないか。）

【仕事お疲れさま。明日、会える？
仕事終わってからで大丈夫だから、連絡して】とだけ、メッセージ送り、自分も会社に戻った。
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