肉食御曹司に迫られて
丸の内 樋口グループ本社
奈々は、樋口グループ本社のビルの前にいた。
約束は、午前11時。
今は、10時45分。
朝から、緊張はしていたが、腹をくくった奈々に迷いはなかった。
いつも通り、コーヒーとパンで朝食を取り、シャワーを浴びた。
服装は悩んだが、シンプルに黒のパンツスーツに、薄いピンクのインナー、1粒のダイヤのネックレスをした。髪は一つに結った。
(- 戦闘モードすぎ?)
そうは、思ったが、女を売る気も、媚びるつもりも一切なかった。
60階はありそうな、本社ビルを前に少し息を整えた。
ロビーに入り、少し待ってから、
受付に向かう。
綺麗な受付の女性に声を掛ける。
「本日11時に樋口社長とお約束している、水澤と申します。」
受付の女性は、チラっと奈々を見ると、表情を変えず、
「承っております、少々お待ちください。」
と、受話器を取ると、連絡をいれた。
受話器を置き、奈々を見て
「ご案内致します。こちらへ」
と受付から出て、促された。
奈々は、その女性とエレベーターに乗った。
IDパスをかざしてから、63階のボタンを押した。
(- さすがのセキュリティ。)
奈々は、その様子を見ていた。
63階を感じさせないスピードで、滑らかに上昇して行く。
ポン、という音と同時に、エレベーターのドアが音もなく開いた。
降りてすぐ目に入ったのは、ホテルのような豪華で広いロビーだった。
(- さすが、樋口グループの役員フロア…。ここで怖気づかせるために、わざわざ小娘をここに呼んだな。)
奈々は、軽く息を吐いた。
奈々は、樋口グループ本社のビルの前にいた。
約束は、午前11時。
今は、10時45分。
朝から、緊張はしていたが、腹をくくった奈々に迷いはなかった。
いつも通り、コーヒーとパンで朝食を取り、シャワーを浴びた。
服装は悩んだが、シンプルに黒のパンツスーツに、薄いピンクのインナー、1粒のダイヤのネックレスをした。髪は一つに結った。
(- 戦闘モードすぎ?)
そうは、思ったが、女を売る気も、媚びるつもりも一切なかった。
60階はありそうな、本社ビルを前に少し息を整えた。
ロビーに入り、少し待ってから、
受付に向かう。
綺麗な受付の女性に声を掛ける。
「本日11時に樋口社長とお約束している、水澤と申します。」
受付の女性は、チラっと奈々を見ると、表情を変えず、
「承っております、少々お待ちください。」
と、受話器を取ると、連絡をいれた。
受話器を置き、奈々を見て
「ご案内致します。こちらへ」
と受付から出て、促された。
奈々は、その女性とエレベーターに乗った。
IDパスをかざしてから、63階のボタンを押した。
(- さすがのセキュリティ。)
奈々は、その様子を見ていた。
63階を感じさせないスピードで、滑らかに上昇して行く。
ポン、という音と同時に、エレベーターのドアが音もなく開いた。
降りてすぐ目に入ったのは、ホテルのような豪華で広いロビーだった。
(- さすが、樋口グループの役員フロア…。ここで怖気づかせるために、わざわざ小娘をここに呼んだな。)
奈々は、軽く息を吐いた。