肉食御曹司に迫られて
「水澤さん。」
入江さんが、こっちに来るのが見えた。
入江さんは、受付の女性に
「ありがとう。」
と声を掛けると、
「どうぞこちらへ」
と歩き出した。
≪社長室≫
と書かれたドアの前で、
「こちらです。」
と、奈々を見た。
奈々は、表情を変えず、
「ハイ。」
と答えた。
入江は、
(- この女性、肝が据わってる…)
長年の経験から、そう思っていた。
入江は、ノックをすると、
「失礼します。」
と奈々を連れて中に入った。
そこは、社長室というより、サロンのような広く、素敵な部屋で、デスク、から応接セットまで、見事に調和した部屋だった。
部屋の、デスクには、男性が座っていた。
(- 湊とどこか似ている。)
奈々は第一印象そう思った。
中年という感じは、一切なく、洗練された大人の男性。湊の年齢から考えれば、還暦を過ぎた頃だとは思うが、そんな感じは全くせず、現役社長の貫禄があった。
入江さんが、こっちに来るのが見えた。
入江さんは、受付の女性に
「ありがとう。」
と声を掛けると、
「どうぞこちらへ」
と歩き出した。
≪社長室≫
と書かれたドアの前で、
「こちらです。」
と、奈々を見た。
奈々は、表情を変えず、
「ハイ。」
と答えた。
入江は、
(- この女性、肝が据わってる…)
長年の経験から、そう思っていた。
入江は、ノックをすると、
「失礼します。」
と奈々を連れて中に入った。
そこは、社長室というより、サロンのような広く、素敵な部屋で、デスク、から応接セットまで、見事に調和した部屋だった。
部屋の、デスクには、男性が座っていた。
(- 湊とどこか似ている。)
奈々は第一印象そう思った。
中年という感じは、一切なく、洗練された大人の男性。湊の年齢から考えれば、還暦を過ぎた頃だとは思うが、そんな感じは全くせず、現役社長の貫禄があった。