肉食御曹司に迫られて
楽しんだ後、2人はビルの1Fに降りてきた。
話しながら歩いていると、周りの女の子の声が聞こえてきた。
「やばい、41Fの社長と副社長だよ。」
「2人一緒だよ、雑誌の撮影できそう。」
外の車寄せの車から降りてきたのは、晃と見慣れない男の人だった。
いや、よく見れば分かったはずだ。髪型も、眼鏡もかけているが、まぎれもなく湊だった。

(- あたしも鈍いな…)
奈々は、心の中で笑った。
「奈々、ホント、かっこよすぎだよね。」
結花が耳打ちした。
「確かにね。」
(- やっぱり、社長なんだな。あの世界にいるべき人。)
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