肉食御曹司に迫られて

(― そんな人間いるわけないのに。)

奈々は、ため息をつく。

東京でましてや、会社の近くに湊はいるんだ…と奈々は不安を覚えた。
あの、海での湊が、湊なのだと勝手に思っていた。


湊とのメッセージの画面で指を止めた。

そして、
【どういたしまして!また。】

それだけ入力すると送信ボタンをそっと押した。

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