肉食御曹司に迫られて
湊はその瞳に吸い込まれるように、無意識にその唇に触れるだけのキスを落とした。

「…!!悪い!」
我に返り、湊は謝った。

そんな、湊に奈々は、
「これで同罪…」
と湊のジャケットの襟をそっと持ち、背伸びをし、湊の唇に触れた。
そして、にこっとほほ笑んだ。

一瞬呆気に取られた湊だったが、月の光に照らされた奈々の顔は何とも言えない色気と、美しさで、誘われるように、再び奈々の唇をそっと塞いだ。

さっきより長くゆっくり、お互いを感じるように優しいキスを繰り返した。
湊は最後に奈々の下唇をそっと食むと、唇を離した。
< 64 / 191 >

この作品をシェア

pagetop