肉食御曹司に迫られて
夕方に目を覚ました。
薬も効いたのか、体調はだいぶマシになっていた。


(― 1日寝て終わったな…。こんな休日もいいな。)
そう思うと、オーディオに向かい、CDをかける。
ゆったりと、音楽を聴きながら、温かいルイボスティーを入れ、日が落ちるのを見ていた。

ふと、スマホを手に取り、ボタンを押す。
画面には、みなと、藤堂マネージャー、水谷結花からのメッセーがあることを示していた。

一度、テーブルにスマホを置き、ルイボスティーのカップを両手に持つ。

一息ついて、水谷結花からメッセージを確認する。
奈々を心配する内容であり、治ったら、こないだの合コン話きいて…そんな内容だった。昨日、服を取りに行ってもらったり助かった。事情を知る友人はありがたい。
藤堂マネージャーも、体調を案じる内容と、少しの業務連絡のメールだった。
昨日の謝罪をもう一度し、もう大丈夫な事と、業務についても返信した。
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