肉食御曹司に迫られて
最後に湊からのメッセージを開く。
拒否する内容だったら…と恐る恐る見ると、予想に反し
【本当に仕事が忙しくて、短い文章でごめん。奈々は体調とか崩してない?】
という、内容だった。

13時25分にそのメッセージは来ていた。
(- お昼休憩だったのかな…。)
奈々は少し悩んだが、
【遅くなってごめん。少し風邪を引いて、今まで寝ちゃってた。でも寝たから、随分よくなったよ。】
奈々は、素直に送信した。すぐに既読がついた。
【大丈夫か?まだ、仕事だけど、今日は20時ぐらいには終われると思う。何か要るものがあれば、買っていくけど?】

奈々は、湊が家に来る…ドキンとした。
そして少し悩んだが、
【いいの?ほんとに?】
というメッセージと一緒に
チラっとクマが覗き込む、スタンプを送信した。

【OK!少し遅い夕食になるけど、買って行くから、無理して作ったりせず、寝てろよ。また、食べられそうな物や、必要な物、メッセージ送っといて。】
奈々は了解スタンプを送信して、胸の前でスマホをギュと握りしめた。

今は、思うことをしよう。
湊に…会いたい。

奈々は、和食系なら、何でもいいこと、念のため、水分補給用にスポーツドリンクを湊にお願いした。
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