肉食御曹司に迫られて
湊は、急いで仕事をしていた。そして晃のいる副社長室へ向かった。
コンコン。普段はあまりしないが、ノックをした。
「はい。どうぞ。」
返事が聞こえると、
ガチャとドアを開け、奥のデスクにいる晃の方へ向かう。
「社長、どうしました?」
晃はびっくりしたように言った。
「悪い、ここまでは終わってる。」
と晃に資料を渡した。
「明日、朝早く来て続きは終わらせる。だから、今日は帰っても大丈夫か?」
晃は資料をしばらく見て、
「ここまで出来ていれば、私の方は大丈夫です。」
とニコッと笑い、言葉を続けた。

「ここらは、友人としての質問。女か?」
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