【完】お前しかみてねーよ、最初から。
「……い、いやいや何その面白い冗談。
そもそも私たちが付き合うとかありえないって!」
「……冗談じゃねえよ」
ポツリと呟いた渚。
でも私には全く耳に入らず。
「え、なんかいった?」
「………なんも言ってねーよバカ!
冗談に決まってんだろ、誰がお前みたいなブタと付き合うかよ」
「はぁ?あんたから言っといてなんだそれ!」
「黙れ、ブスブタ」
「はぁ!?」
一体こいつは何なんだ。
いきなり冗談言ったと思ったらキレ始めるし。
こいつの思考は迷宮事件なみに謎だ。
「2人ともー夕飯できたわよ、
下に来なさーい」
1階から私たちを呼ぶ声。
チッ…と舌打ちして渚は立ち上がれば、
「明日は今日の倍だから覚悟しとけよ、ブスブタ」
そう暴言を吐き捨て部屋を出ていった。