【完】お前しかみてねーよ、最初から。
「だ、だから、その、な、夏祭り一緒に…」
顔を赤く染めながら、
しどろもどろに言葉を繋げていく渚。
今私の前にいるのはあの渚か!?
私には超うぶな中学生男子に見えるんですけど!
「行き……い、行ってやるよ!!」
「…はぁ?」
「だ、だからこの俺が夏祭り一緒に行ってやるって言ってんの。感謝しろブタ!」
なぜ上から目線。
「お前には拒否権ねぇからな!じ、じゃーな!ブタ!!!」
暴言を吐き捨てて私の返事も聞かず、
逃げるように体育館へと戻っていった。