【完】お前しかみてねーよ、最初から。
「な、な、なんで私を…」
「一目惚れ、ってやつ」
ひ、一目惚れ!?!?!?
こんな私に爽汰くんみたいな人が!?
「…まだ答えは出さなくていいよ。
でも俺これからは本気でいくから」
"覚悟してね"耳元でそう言われて、
私は何度も首を縦に振った。
なんとかお化け屋敷を出ると、
「あっ、2人ともおかえり!」
神崎さんが可愛く出迎えてくれた。
「………おっせーよ」
相変わらずぶっきらぼうな渚。
「有馬」
爽汰くんは渚に近づくと、
コソッと耳元で何かを言った。
すると渚は顔を一気にしかめて爽汰くんを思い切り睨んだ。
「てことで、本気でいくから俺」
「……てめえ」
爽やかに笑う爽汰くんと、
爽汰くんを睨んでる渚。
二人の間にはバチバチと火花が散っている。
ーーなにやら波乱の予感?