【完】お前しかみてねーよ、最初から。
「渚ぁーー」
ところどころで奴の名を呼ぶ声。
……そう。
この女子の行列は渚目的なんだ。
屋台の中を見れば、
お好み焼きを焼いてる渚と、
渚の汗を拭いてあげてる神崎さん。
その姿はもう彼氏彼女みたいで。
……そっか。
神崎さんが告白すれば、正真正銘の彼氏彼女になるんだ。
それはそれはおめでたいことで。
………別にどうでもいいし
「…榎本さん別のとこ行こっか。時間かかるだろうし」
「あ…うん」