【完】お前しかみてねーよ、最初から。



「ほら、乗れよ」





そう言うと渚は私の前に背を向けてしゃがんだ。





この体制…まさか。






「お、おんぶ?」




「歩けねーんだろ?ほら早く」




「私重いけど「んなこと知ってる、いいから早く」





サラリとひどいこと言われたような気がするんだけどきのせい?





「…じ、じゃあお言葉に甘えて…」





足の痛さに耐えられそうもないので仕方なく渚の背中に乗る。






私を乗せるとそのまま歩き出した。





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