【完】お前しかみてねーよ、最初から。
「有馬はバカだからねー。ま、いつか分る時がくるよ」
「ほんと不器用だからねー渚は。
気長に待ってやってね。さくらちゃん♪」
「え、何が分かるの?何を待つの?」
「もういいから。ほら食べて」
そういって空になったわたしのお皿にこげた肉をのせる夏海。
……おい。私は残飯処理かよ、おまえさん。
まあ私は食べ物は残さない主義「あのさ、榎本ちょっといいかな」
後ろに振り向けば、クラスメートの田中くんとその後ろには少数の男子。