【完】お前しかみてねーよ、最初から。
私もスマホを取り出して、
連絡先を交換する。
「じゃああとでLINEするね」
「あっ、うん!」
それだけを言うと、
爽やかスマイルを残して去っていった。
「お前あいつとどういう関係なんだよ」
低い声に顔をあげれば、
不機嫌オーラMAXで私を見下ろす渚
「あっ、あんたには関係ないしっ」
「………関係なくねぇよ」
低い声で呟くと私の腕をガシッと掴んだ
「ちょっと来い」
「えっ、ちょっと授業!」
掴まれた腕をそのままに、早足で歩く渚に引っ張られるように教室をでた。