君がいてくれた日を
―"元気…?ですよ!元気100倍!!"

―"お前さ、溜め込んでんなよ"

―"…聞いてくれますか?"

―"聞かないわけないだろ、話せ"


こんな一言一言にキュンとしてた。
鈴木先輩、好きだなぁ。


私は先輩に話した。

稚伊と言う知り合いがいたこと。
その子は無戸籍の子だったということ。
毎日小さな公園で遊んだということ。

稚伊は、今はもういないこと。

稚伊のお墓がわからないこと。

これは自分の空想なのではないかと不安で仕方がないということ。



―"…そんな大層な話じゃないけど、俺も似たような経験をしたことがある。"

―"俺には年に一度、会う人がいた。"

―"イベントで会う人だったんだけど、俺と同じ年齢くらいの女の子。"早瀬さん"って名前の子。"





―"その子なんだけど__。"


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